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SV.LEAGUE JOURNAL

【2025-26 大同生命SV.LEAGUE MEN 総括③】誇り高き挑戦者たち:CHAMPIONSHIPを逃すもリーグを揺るがした4チームの「意地」と「変革」
【2025-26 大同生命SV.LEAGUE MEN  総括③】誇り高き挑戦者たち:CHAMPIONSHIPを逃すもリーグを揺るがした4チームの「意地」と「変革」
シーズン振り返り

【2025-26 大同生命SV.LEAGUE MEN 総括③】誇り高き挑戦者たち:CHAMPIONSHIPを逃すもリーグを揺るがした4チームの「意地」と「変革」

2026.06.30
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CHAMPIONSHIPの切符を巡る熾烈なトップ争いの裏で、惜しくもその舞台に届かなかったチームたちもまた、それぞれに熱いドラマと誇りを懸けた戦いを見せつけた。
王者の歴史的大記録をストップさせた名門、満身創痍の戦いを強いられた古豪、卓越した組織バレーで天皇杯を沸かせた北の雄、そして苦難の中で未来への光を見出したチーム――。

今回は、CHAMPIONSHIP進出こそ逃したものの、リーグに確かな爪痕を残した日本製鉄堺ブレイザーズ、東レアローズ静岡、ヴォレアス北海道、VC長野トライデンツの激闘の足跡を掘り下げる。

【日本製鉄堺ブレイザーズ】:進化を遂げた「炎の男たち」。首位サントリーの29連勝を止めた名門の底力

名門復活へ懸けた大型補強
過去17回の優勝を誇る誇り高き古豪が、近年遠ざかっている頂点を見据え、マシュー・アンダーソン、大宅真樹、高梨健太といった代表クラスの実力者を一挙に補強。開幕当初は黒星が先行し苦しい立ち上がりとなったものの、新戦力の融合が進むにつれ、課題だった攻撃面とサーブの破壊力に劇的な改善が見られ始めた。

絶対王者の連勝街道を阻んだホームの激闘
今シーズンのハイライトとなったのが3月5日・6日のホームゲーム。当時、29連勝という異次元の記録を突き進むも、主力を欠いた首位サントリーにきっちり連勝。絶対王者に土をつけ、リーグ全土にその存在感を示した。

「あきらめない姿勢」で締めくくったシーズン
CHAMPIONSHIP進出には一歩届かなかったものの、最終節を連勝で締めくくるなど、まさに「炎の男たち(ブレイザーズ)」のチーム名にふさわしい、最後まで牙を剥き続ける執念を見せるシーズンとなった。

【東レアローズ静岡】:逆境を力に変える名門の底力。若き輝きと経験を糧に進む、復活へのプロローグ

屈辱からの復活を期した、生え抜きたちの挑戦
前シーズンの屈辱を晴らすべく、復活が急務の命題として課せられた今シーズン。しかし、待っていたのは過酷な「コンディション不良」の連鎖だった。169セットという長いタフなシーズンを戦う中で、150セット以上に出場できたのはリベロの武田大周(167セット)とセッターの新貴裕(155セット)のわずか2人のみという、満身創痍の戦いを強いられた。

逆境を跳ね返す、不屈のチームワーク
新加入のフリオ・カルデナスや主砲のキリル・クレーツといった主軸が相次いで戦列を離れるアクシデントに見舞われるも、チームは決して下を向かなかった。山田大貴をオポジットへ据えるなど、苦しい状況でも起用に応える選手たちの高い適応力、そして強固な結束力によって新たな戦術を模索。全員でカバーし合いながら、一戦一戦を泥臭く、粘り強く戦い抜いた。

2年連続の8位、この悔しさは来季への糧に
悔しさの残る8位でのフィニッシュとなったものの、激戦の中でチームの持つ高いポテンシャルを随所に証明してみせた。何より、この逆境だからこそ若手やバックアップメンバーが実戦で掴み取った大きな経験値は、名門復活の確固たる基盤となり、来季の躍進を支える大きな原動力となるはずだ。

【ヴォレアス北海道】:サイズの不利を覆す組織力。天皇杯準優勝と、スタッツが証明する進化の軌跡

リーグトップの「盾」:数字で圧倒した粘りのバレー
日本人選手のサイズ(身長)で他チームに劣るハンデを、ヴォレアスは極限まで磨き上げた組織力でカバー。今シーズンのサーブレシーブ成功率は堂々のリーグトップをマーク。チームの軸である外崎航平が個人でも成功率1位に輝くなど、堅い守備で相手の攻撃を何度も拾い、そこから息の合ったコンビネーションでラリーを制するバレーを展開。前年の8勝(10位)から11勝(9位)へと確かな前進を果たした。

世界基準のミドルと、上位陣を脅かした戦術的サーブ
エストニア代表のティモ・タンメマーが1セットあたりのブロック決定本数でリーグ3位に食い込み、ベスト6に選出。前線での「壁」としても機能した。さらに計算された戦術的サーブで相手のレシーブを崩し、上位陣からも白星をもぎ取るなど、ラリー中の見どころを何度も演出する。

バレー界を沸かせた、昨年末の天皇杯「準優勝」の快挙
圧巻だったのは年末の天皇杯。サントリー、東京GBという格上のCHAMPIONSHIP常連組を次々と撃破し、クラブ史上初となる決勝進出を達成。北の大地から日本バレー界へそのポテンシャルを知らしめた実り多きシーズンとなった。

【VC長野トライデンツ】:試練を力に。若き力が切り拓いた「未来への確かな手応え」

【VC長野トライデンツ】:試練を力に。若き力が切り拓いた「未来への確かな手応え」

期待高まる開幕連勝と、牽引するレジェンドの背中
日本代表に初選出された工藤有史や、新加入のマシュー・ニーブスの躍動、それらを引き出した司令塔・中島健斗の巧みなトスワークが噛み合い、チームは見事な開幕連勝スタートを飾る。当時44歳のレジェンド松本慶彦がフル出場を果たすなど、大きな話題と期待を集めての船出となった。

激動の転換期。新体制で歩み始めた再出発への道
しかし11月中旬の勝利を最後に、4度のフルセットに及ぶ激闘の末の惜敗など25連敗を喫し苦しい時期が続く。年をまたいだ2月には川村慎二HCが休養に入り、古田博幸コーチがHC代行を務めるという、クラブの根幹を揺るがす試練の季節を過ごした。

新布陣で掴んだ歓喜。若き力が示す「進化の鼓動」
再び歓喜の瞬間を迎えたのは3月14日。そこには、明治大在学中の特別指定リベロ・磯脇侑真や、本来ミドルブロッカーながらオポジットに転向した新人・岸川蓮樹といった、フレッシュな若手たちがコートで躍動する姿が。結果こそ苦しいものだったものの、新布陣で掴んだ勝利は、チームが確実に進化の途上にあることを証明している。

今シーズンのSVリーグ男子レギュラーシーズンは、CHAMPIONSHIP進出を逃した4チームにとっても、それぞれのプライドと意地がぶつかり合う濃密な時間となった。
補強の手応えと首位撃破の爆発力を見せた日本製鉄堺BZ、故障禍に苦しみながらも耐え抜いた東レ静岡、スタッツに裏打ちされた組織バレーで確かな成長を遂げたヴォレアス、そして苦難の連敗から若手の台頭という光を見出したVC長野。

CHAMPIONSHIPの舞台の裏で、彼らが繰り広げた熱い戦いは、SVリーグ全体のレベルを押し上げ、リーグをより予測不能で魅力的なものにした。この悔しさと収穫を胸に、オフシーズンを経て彼らがどのような進化を遂げて帰ってくるのか。次なる頂点を目指す、彼らの新たな挑戦はすでに始まっている。

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